北朝鮮の脅威を煽った発信源は安倍自公政権だ。

河野太郎外相は訪問先のアルゼンチンで21日(日本時間22日)、一部メディアの外交報道に関し「残念ながら、何かあるとすぐ『北朝鮮』、何かあるとすぐ『拉致問題』(と書く)。大事かもしれないが、それ以外の部分がある」と記者団に述べ、不満を表明した。
 前訪問国のブラジルでの自身の演説に関し、北朝鮮に言及したくだりを見出しに取った共同通信記事などを踏まえた発言。河野氏は、記事が中南米諸国との協力に触れた箇所を中心に取り上げていないとの認識を示し「北朝鮮に触れると、見出しも『北朝鮮』というのはいかがなものかと正直思っている」と述べた>(以上「産経新聞」より引用)

 河野外相が「残念ながら、何かあるとすぐ『北朝鮮』、何かあるとすぐ『拉致問題』(と書く)。大事かもしれないが、それ以外の部分がある」と記者団に述べた、というのも一部同意できる。しかし北朝鮮が今にも日本へ核弾頭付きのミサイルを撃ち込む、と脅威を煽りに煽ったのは河野氏が閣僚を務める安倍自公政権だ。
 そして五年前に「私が首相の間に拉致問題を解決させる」と大見得を切ったのも安倍氏だ。だから「言ったのだから実行しろ」と国民がせっつくのは当たり前だ。

 しかしマスメディアも日本に対する北朝鮮の脅威とは何かをキチンと分析しているのだろうか。たとえば朝鮮半島が「平和」的に統一されたとして、それが脅威の一掃になるかどうかは別問題だ、という認識があるだろうか。
 たとえば日本のマスメディアが煽った通りに北の暴発があったとして、それによる直接的な日本に対するミサイル攻撃と、その後の原発破壊による放射能汚染・被爆の脅威を想定したことがあっただろうか。そして、たとえば金独裁政権が崩壊したとして、北朝鮮難民が中朝国境へ百万人単位で、南朝鮮へも百万人単位で、そして日本へも十万人単位で押し寄せる「脅威」を検討したことがあるのだろうか。

 そして、米軍が電撃的に北朝鮮の独裁者を「排除」に動いたとして、それがバンカーバスター攻撃を意味するのか、数百機のトマホーク攻撃を意味するのか、それとも岩国基地からステルス戦闘機を発進させて金氏の居場所を爆撃するのか、様々なケースとそれぞれの場合に想定される北朝鮮の反撃を計算し尽くして「北の脅威」を煽ったのだろうか。
 それとも日本のマスメディアは能天気にも何も検証しないで、安倍氏の要請通りに北の脅威を煽りまくったとでもいうのだろうか。そして、そして、河野外相は日本の外務大臣として北朝鮮当局といかなる平和外交を果たして来たというのだろうか。「いや、北朝鮮とは国交がないから外交は出来ない」とは言わせない。なぜなら国交のない台湾と外交しているではないか。

 河野外相はアルゼンチンで何をやっているのか知らないが、彼が日本政府の外相として行くべき場所は平壌ではないか。そこで外交のチャンネル作りをすべきではないか。あなたたちの政府が国民に「ミサイル攻撃がある!」とJアラートを早朝から鳴らしまくった事実に対して、その差し迫った脅威(私は差し迫っているとは思わないが)を一掃する義務は安倍自公政権の外相たるあなたも十分に負っているはずだ。
 最後に確認しておく。北朝鮮の脅威を国民に吹き込んだのは安倍自公政権で、拉致問題を解決すると大見得を切ったのも安倍氏だ。日本の腐り切ったマスメディアはその広報機関として煽りに乗じて販売部数を伸ばしただけだ。

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